「介護の真意は心を満たすこと」忘れていませんか? 

心から看る介護と認知症

心理面から健康を考えるWellnessナースのブログです。
興味のない人はスルーしてくださって結構です~

 

 
2000年に政府が介護保険を制定したときの目標は「尊厳ある老後」でした。
それから18年経ちましたが介護問題は膨らむ一方で、介護殺人や8050問題が起こっています。
介護する人を誰が護るのか問題になるほど、介護は心理的な負担が大きくなっていますね。
また、長年介護をしていると、自分もいつかこうなると思い込んでしまうため介護の悪循環が続く可能性があります。

 
この問題は、介護を受けている人の問題ではなく、介護している人の問題でもなく、まだ介護に関わっていない私たちが解決すべき問題だと思います。
介護を『日常生活の援助』と思っている人が多いかもしれませんが、そうでしょうか。
介護している人がどんなに身を尽くしても、介護は終わりがありません。
みんなが一生懸命介護しているのに止めどなく続き、状態が悪化していく現状は、何か違っているのでは?と思うのです。

 

 

 
例えば、誕生日のお祝いをしてもらったら嬉しいですね。
それは「お祝いしてもらうこと」が嬉しいのでしょうか?
プレゼントをもらったり、ケーキを買ってもらったり、メッセージをもらったり。
そうではないはずですね?

 
本当は、その「気持ち」が嬉しいのではないでしょうか。
ああ、私の誕生日を覚えてくれてたんだ
私が欲しいもの気づいてくれてたんだ
私がいないときに私のこと考えてくれてたんだ…
私たちは、そういう「心」が嬉しいんですね。

 

 

 
介護・認知症の方々も同じだと思います。
介護状態になったから、認知症になったからと言って、心を失くすわけではありません。
それどころか、定年までは十分な収入があり贅沢な暮らしができて、社会的地位や親としての立場がありましたが、それらを一挙に失ってとても不安定な心の状態になっています。
しかも、低下していく身体機能、脳の機能低下によって、不安や不満をいっぱい抱えている状態です。

2000年に政府が掲げた「尊厳ある老後」
これは心の充足を意味している言葉です。

介護の真意は『心を満たしてあげること』
そのための日常生活の援助なのです。

 

 

 
ですが私たちは、心より『行動』にフォーカスしやすくなっています。
なので「薬を飲んで」「着替えますよ」「ごはん食べて」「はい眠って」と行動を指示してしまうんですね。
高齢者さんたちはそれを望んでいるでしょうか。
もしかしたら介護者や家族の「~しなければならない」という、役割遂行になっているのかもしれません。

 
もし介護する人が時間に追われ、イライラしながら不快な状態で介護をしたらどうなるでしょうか?
その気持ちは言葉の端々や口調や動作に現れて、伝わります。
すると介護を受けている側は、介護してもらっていながらも、イライラして不愉快な感覚になるでしょう。
その結果、オムツをぐちゃぐちゃにしたり、体を掻きむしったり、食事や着替えに抵抗するかもしれません。

 

 

 
介護するときに大切にしてほしいのは『ありがとう』の気持ち。
介護している人が感謝するのは難しいですね。

 
だけどあなたは、その人のおかげで今存在しているのではありませんか?
戦後の苦しい時代にその人たちが頑張ってくれたから、今私たちは物に困らず便利な暮らしができているのではないでしょうか?
その人たちがいるから仕事があり、私たちは成長させてもらっているのではないでしょうか。

 
行動重視にならず『こころ』を大切に。
それは、介護がまだ遠い未来のあなたにもつながっています。

 

 
「心から看る介護と認知症予防」お話会

 

 

 

 

 

 

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