「介護による家庭崩壊」あかん。

心から看る介護と認知症


 

心理学講師をしている看護師が書くブログです。
心の視点で介護の予防を考えています。

 

高齢者が4人に1人になり、若いママさんたちも(いずれ私も親の介護をするのだろう…)と思っているのではないでしょうか。
30代40代50代は社会の生産性に関わる大切な働き手なので、必然的に男性よりも、家庭を担っている女性が介護をすることになります。
だけど夫婦の場合、親は4人います。
そして子供がいます。
介護を安易に考えていると予想外の人生になってしまうかもしれませんね。

 

 
父の兄は独身で社会務めをしていましたが、あるとき脳内出血で意識不明になりました。
1990年代なのでまだ介護保険がなく病院のICUで看てもらっていました。
目を開くことも、話すことも、手足を動かすこともなく、ただ息をして眠っているだけの状態が何年も続きました。

 
父の兄(私にとって叔父)が入院したため、同居していた父の母(私にとって祖母)がうちで暮らすことになりました。
私の母は相当気を使っていたように思います。
何があったかわかりませんが、父と母が夫婦喧嘩するようになったのはその頃です。
約1年で祖母は父の姉(私にとって叔母)の家に引っ越しました。

 
父は自分の兄が植物状態でいるのを放っておけず、できるかぎり病院に足を運んでいました。
本当は自分が見るべき母親を姉夫婦に預けていることに気兼ねをして、よく訪問していました。
生活費も支払っているようでした。

 

 

 
気に入らないのは私の母です。
夫はいつも自分の家族ばかり気にして、経済的な問題も抱えこんでしまったという現状。
その状態が2年以上続いていました。

 
まだ完全看護ではなかった時代なので、病院では付添婦さんをつけることが当たり前でした。
その費用がかさみ、叔父がこのまま後1年生きたら…
とっても悲しい判断ですが
夫婦でせっせと働いて購入したマイホームを売らなければならない状態に我が家は陥っていました。

 
それは、私が留守の間に起こりました。
母が救急車で運ばれて入院したと。
親戚、介護、お金の話で夫婦喧嘩になり、どうやら父が手をあげてしまったようでした。
母は怒っていました。父はうなだれていました。
そしてそれ以降、父は母の理解を得ようとすることも、母を責めることも、一切やめてしまいました。

 
約半年後、叔父と祖母が続けて亡くなりました。
そのとき母はどこにいるのか連絡が取れず、通夜にいませんでした。

 

 

 
離婚するとき父が言っていたのは…
「自分の親の通夜のとき嫁がいなかったこと。あれだけは許せない。」と。
離婚するとき母が言っていたのは…
「同居したときおばあちゃんは、ダブダブになったズボンを私に見せて”この家に来てこんなに痩せてしもた”って言ったんよ。」と。
叔父が倒れているのを見つけて救急車を呼んだ叔母は…
「私があのとき救急車さえ呼ばなかったら。怖くてどうしようもなくて助けたけど、こんなことになるなんて」と。

 
今になって思います。
いや、誰も悪くない。
誰も悪くないのに、なぜこんな不幸を生んでしまったのか??

 
それはお金と役割遂行で盲目になり、”こころ”が見えてなかったから。
人は”こころ”で生きています。
心を置き去りにした介護は犠牲を生みます。
そして自分だけでなく、ひとりひとりが広い視野を持たなければ幸せな介護はつくれないのです。

 

 

『心から看る介護と認知症予防』

6月30日(土)長野県上田市
7月1日(日)長野県松本市
7月28日(土)大阪市本町
引き続き開催していきます。
https://www.nursewix.com/kaigo

 

 

 

 

関連記事

  1. 「介護の真意は心を満たすこと」忘れていませんか? 

  2. 介護の親子関係。子供は親の責任者?

  3. 「心から看る介護と認知症予防」ご感想をまとめました

  4. 「老老介護、認認介護、病病介護」救えるのは誰なんだろう?!

  5. 病気と介護と認知症に共通していること。心の眼で見て関わろう。…

  6. もはや介護に関わらない人がいない日本の現状。だから“こころ”…

  1. 宇宙銀行からお知らせ

  2. 「心から看る介護と認知症」動画を公開いたしました

  3. フィルタリングで自分を守る-コロナウィルス

  4. 人は弱くていい。「わたしの道」だから

  5. 霊魂観で看る介護と認知症/滋賀県看護協会

  6. 250コの目標を手放すということ

  7. 自分の幸せを求めなくなった人から幸せになれる

  8. 心から看る看護と介護 / 2020年1月25日

  1. 人は弱くていい。「わたしの道」だから

  2. 情報化社会の真実

  3. 人は間違いながら進んでいく。それが正しい道。

  4. 女性のための新しいビジネスモデル開花します/メルマガ【心…

  5. 心身の健康とビジネスに目覚めた看護師たち/Wellビジ2…