介護現場の人間関係相関図

山咲凛子


 

心理学の講師をしている看護師が書くブログです。
訪問看護や施設看護でストレスを感じている場合は参考になることがあります。
ストレスがない場合はスルーしてくださって構いません~

 

病院勤務から訪問看護や訪問医療、施設ナースなどへの転職が増えています。
10年後には病棟看護師が14万人余ると予測され、逆に在宅医療は47万人が死に場所難民になると言われていますね。
今後も訪問看護や施設看護に移動するナースが増えるでしょう。
介護に携わることになったナースに多い、職場の悩みをご紹介します。

所長、施設長、サ責、ケアマネなど、以前からその施設で働いている職種の人がたくさんいます。
そういった他職種との関係にストレスを感じるナースが多いようです。
「治療や身体のことを知らないのに、指図する」
「何も知らないと思って馬鹿にされる」
「何もしてくれないと陰口を言われている」
「なんとなく疎外感がある」…など。

 

 

病院勤務から介護へ転身するとき、心構えとして準備せねばならないことがあります。
介護業界では、ペルパー、社会福祉士、介護福祉士、訪問歯科診療、訪問理学療法など各々が独立した職業なので、看護師や医師もその中の一員という立場になります。

このときナースの認識に誤りがあるとストレスが生じます。
病院では治療が優先されるため医師・看護師の意見が優位ですが、介護は生活が主体であるため生活に関わる職種が主になります。

その主たる職業はケアマネです。
ケアマネは利用者さんとそのご家族に代わって、日常生活全般のプランを担う職種。
利用者さんの残りの人生のカギを握り、代弁者として携わっているのがケアマネなのです。

この点を理解しましょう。

また、以前からそこに勤めている人、長く付き合っている人、日頃からよく関わっている人の方が、利用者さんの情報に詳しい ことは明らか。
医療的な知識より、利用者さんをどれだけ知っているかが介護では優先されることを知っておきましょう。

 

 

生活はケアマネやヘルパーが担います。
リハビリは理学療法士が担います。
継続した医療は訪問医療が担います。
他にフットケアの専門、歯科診療、マッサージなどの専門職が携わっています。

では訪問看護は…?
身体状況に問題が起こったとき、看護師が優先順位を考えて直ちに判断しなければなりません。

看護師の役割はココなのです。
状況によっては生活をガラリと変えざるを得ない状況にもなります。
そのために日頃から利用者さんや家族のこと、日常生活全般をヘルパーやケアマネと情報交換をして、いざというときのために備えておくのが看護の役割です。

そして医療と介護の橋渡し。
医師と利用者さんや家族への橋渡し。
普段の看護は何をするでもなく、いざというときの準備と、全体の調和を保つことが大いなる役目なのですー

 

 

 

『介護現場の人間関係相関図』

をご覧くださいね。
ここに挙げている職種は一例ですが、この多職種間の関係を俯瞰できるのがナースです。

 

 

 

 

よく考えてみましょう。
訪問医療、リハビリ、マッサージ、歯科診療、精神科診療、生活援助、デイサービス…
利用者さんに関わる、ありとあらゆる専門職が何を行っているのかいちばん知っているのは看護師ではありませんか?

それぞれの職種の役割や責任について考えることができるのは、ケアマネよりもナースです。
訪問診療のドクターに付き添うナースよりも、訪問看護のナースなのです。
その情報をケアマネやヘルパーさんたちと分かち合うことを大切にしてほしいと思います。

 

 

ナースは医療の中でも第三者として客観的な立場を取ります。
だからあなたは医療の問題が観えているのではありませんか…?

本当にこの治療が必要なのだろうか?
患者さんは望んでいるのだろうか?
これで良くなっているのだろうか?
と感じていたのでは…?

治療する側でもない、治療される側でもない、看護師は第三者の立場だから真の問題が観えるのです。
治療うんぬんよりも、望ましくない医師ー患者の関係があなたに見えているのではないでしょうか。

介護では、もう一歩勇気を出して全体の調和を図るための意見を出しましょう。
いざというときは看護の知識と経験が必ず役に立つでしょう。
ケアマネやヘルパーさんの不安を拭えるのはナースなのですから。

 

 

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