新人ナースの教育は無意識開花☆⑥体調不良で欠勤!そのとき指導者の対応は?


 

ようやく慣れてきたかな~と思った頃に起こる、新人ナースの体調不良。
ある日突然、体調不良で欠勤した場合、指導者はどんな立場をとればいいのでしょう?

看護師の悩みサイトには
・体調が悪いのに休ませてくれなかった
・休んだら無責任だと責められた
・看護師は休めないの?
という意見がたくさんあります。

逆に
・体調を自己管理するのがプロでしょ
・周りがどれだけ迷惑になるか考えて
・薬を飲めば何とかなるでしょ
という、休まれて困った側の意見もあります。

指導者の立場であれば、自分が担当している新人ナースが体調不良で休みと知ったとき、ちょっと嫌な予感がするかもしれませんね。

体調不良で欠勤したまま退職してしまったナースや、就職してすぐに退職してしまった新人ナースのことを、ちょっと思い出してしまうのではないでしょうか。

 

 

 
<心と身体は一つ>
これは東洋の心身一元論です。
身体に現れる変化はすべて心のサインであると受け止めてください。
体調不良の欠勤は“心のSOS”なのです。

体調不良になっている新人ナースは、心に何か問題が起こっているでしょう。指導者自身も悩んだ経験があると思いますが、人は悩むとき一点を見つめてじっと同じ体勢をとっています。このときとても浅い呼吸をしています。

椅子にじっと座ったままであったり、三角座りをしていたり、布団の中で丸まって、ガス交換が十分に行われていない上に、身体の隅々まで酸素が行き渡らない状態になっています。

この時間が長ければ長いほど、身体の血液循環は低下し細胞は酸素不足の状態が続きます。動かないため、おそらく血圧も低値になっているでしょう。すると、身体の細胞は酸素を活動エネルギーとしているため、全身の機能が低下し始めます。

そうして、腹痛や頭痛、胃痛や腰痛など身体症状として現れるのです。体調不良そのものに着目するのではなく、心のシグナルだと捉えましょう。

 

 

 
そして、言動、行動、情動、症状には、すべて目的があります。
“悩む”という行動にも。

悩んでいる体勢をとっているのは、まぎれもなく自分自身。身体は自分自身の脳の命令によって動かしているものであって、他の誰かがコントロールしているものではありませんね。ゆえに“悩む”という身体の使い方も行動の一つで、自ら選んで行なっています。

通常「悩んでいるから◯◯できない」と解釈していますが、「悩んでいるから◯◯しなくていい」と考えてみましょう。どのような目的があるでしょうか。

悩んでいるから勉強しなくていい、
悩んでいるから家事をしなくていい、
悩んでいるから仕事に行かなくていい
悩んでいるから不機嫌でいい
悩んでいるから家族が気を遣ってくれる
悩んでいるから彼が優しくしてくれる…

どんな目的があるかわかりませんが、何らかの目的があって人は悩み、その体勢をとるのです。

 

 

 
また体調不良で欠勤をすることにも目的があります。

体調不良になるほど頑張っている、
体調不良になるほど疲れている、
体調不良になるほど食事が食べられない
体調不良になるほど眠れない
体調不良になるほど辛い思いをしている、

そして
こんな私に気づいてほしい、
こんな私を気遣ってほしい、
こんな私を心配してほしい…

この目的を果たすために、体調不良を訴えて欠勤します。

私たちが朝目が覚めて布団から出るのも、歩き出すのも、食事を食べるのも、それぞれに目的があって行動します。何も目的がなければ、食事を摂ることも、出かけることも、人と話すことも行わないはずです。

ただ、この目的は通常本人も気がついていません。無意識的に行なっていることですが、この無意識に気がついていくことが問題解決のステップです。

 

 

 
では、指導者がとるべき対応は…?

欠勤の連絡があったとき
「一日でいいの?明日も休んでいいよ」
と感情を挟まずに返しましょう。

 

「それは大変だね」「大丈夫?」「辛いよね」などの共感は不要。

体調不良を訴える目的を満たしてしまうからです。共感してもらっていい気分になった新人ナースはまた休みます。簡単に共感してもらえるので、同じ方法を繰り返すんですね。

「困るわぁ」「早く直して」「ちゃんと自己管理しなさい」などの否定も禁止。

“心のSOS”に気づいてもらえないため、体調をさらに悪化させる可能性があります。気づいてくれるまで体調を悪化させ、いずれ突然退職することで周囲に心配をかけるかもしれません。

自分が退職した後、みんなが「どうしたのかなぁ?」「指導者が原因なんじゃないの?」と噂することを予測して突然退職し、目的を達成しようとするのです。

体調不良を訴えるときの“目的”は、自分が生きる意図なので強力です。人は自分が認められていないことを感じると、劣等感や無力感を感じて生きる気力を失ってしまいます。そのため固執するんですね。

アブラハム・マズローの基本的欲求を参照のこと

 

 

 
「一日でいいの?明日も休んでいいよ」と言われた新人ナースはどう感じるでしょう?

自分が欠勤するときのことを思い出してみてください。同僚に負担をかけてしまうことは重々承知。その影響は患者さんへの負担になることも承知の上。自分のことを悪く言われることも想定内です。

先輩や指導者、師長から説教されるかもしれないと思いつつ、それでも“体調不良を訴えて休む”という選択をするんですね。きっと恐る恐る連絡をしているはずです。

そんなときに「一日でいいの?明日も休んでいいよ」と言われたら?

(えっ、そうなの…?!)と驚くでしょう。

すると予想外の返事に対し、新人ナースは準備していた言葉が言えなくなり、同じように予想外の反応をしてしまわざるを得ないのです。

 

 

 
看護師の悩みサイトに載っているような
・体調が悪いのに休ませてくれなかった
・休んだら無責任だと責められた
・看護師は休めないの?
と思わせたくないですね。

また体調不良のまま退職という悲しい結果も避けたいですね。

 

体調不良になることが良いか悪いか、欠勤することが良いか悪いかなど、一般的な善悪基準で判断する指導者を卒業しましょう。

また一人休むとその日の業務が滞るという狭い判断基準を卒業して、先を見通した関わりをしましょう。

そして体調不良が治まって忘れた頃に「あのときどうだったの?」と尋ねてあげると、また意外な反応が返ってくるかもしれません。

 

 

 

 
山咲凛子 1967年生まれ
Wellnessナース/NLPマスタートレーナー
看護師22年、コミュニケーションスクール主任講師10年。女性が自分らしく生きるためのコーチングや起業支援の経験を活かして、健康/予防を目的に個人活動を行う。受講生約400名、女性セラピストトレーナー150名育成、セッション数4000件から導き出した独自のセオリーを持つ。ナースサミット主催、Wellnessナースビジネスプログラム主宰。
主な情報は8年前から書き綴っている、看護師向け無料メルマガ【心と身体のStudyMail】にて

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