薬の効果は55%がプラシーボ


 

同じ薬を飲んでも効く人と効かない人がいます。
同じ薬を飲んでも効くときと効かないときがあります。
飲む人が違うから?
飲むタイミングが違うから?
…と思いがちですが、薬の効果の55%は本人の思い込みによるものだという意見があります。

臨床心理学者のアーネスト・ロッシ博士がサイコバイオロジーに研究結果を書いています。
新薬の効果を期待して待ちに待った状態で内服を始めると、奇跡的な効果を発揮します。
ですが、その薬にあまり効果がないとわかった途端、状態は悪くなります。
その後、効果がないという情報は誤りだったことがわかると、プラシーボを使ったとしても途端に良くなります。

 

 

患者さんにとって薬の効果は、
①誰が(患者さんにとってどういう関係性の人)
②どのように伝え(話し方)
③何を話すか(説明)
によって変わる確率が55%です。
情報が人間の中心であり、あらゆる科学と人と身体症状をつなぐ鎖の役目をしています。

たとえば眠れないので眠剤をくださいという患者さんに対して、ある看護師が面倒そうに薬を差し出すと、患者さんは不快を感じて悶々と考え込み、不安が増強して眠剤の効果が失われます。
逆に、眠れないので眠剤をくださいという患者さんに対して、時間をとって不安を聞き出し、共感し安心させてから、効果的な言葉を告げて同じ薬を渡すと、薬の効果が発揮されます。
さらに渡す人が、その患者さんにとって良い医療者(関係性・役職・職業)であれば、説明する言葉に信頼性が増し、薬の効果は最大限発揮されます。

 

 

その薬が「良いか・悪いか」で考えるのは西洋の二元論の在り方。
結果ありきなんですね。
対して予防は、心と身体は一つという一元論の在り方。
結果は自分しだいであると捉えるんですね。
ゆえに東洋では禅や気功やヨガが3000年以上も前から探究され続けています。

プラシーボについては、もちろん感情に左右されにくい人もいるでしょう。
ですが感情に左右されにくい論理的思考の人は情報の影響を受けます。
もちろん良い薬もあるでしょうが、「効かないよ」と言われた薬を飲む人はいないでしょう。
ということは、その薬がどんなに良い薬であっても、与えられた情報で効果が発揮されなくなるわけです。

誰にどんなふうに情報を与えられたかによって効果が変わり、身体が変わる。
身体はあなたに対して正直者です。

またナースがどのように患者さんに伝えるかによって、薬の効果は変わる。
薬の良し悪しだけで看護を行なっていては片手落ちかもしれませんね。

 

 

 

 
山咲凛子 1967年生まれ
Wellnessナース/NLPマスタートレーナー
看護師22年、コミュニケーションスクール主任講師10年。女性が自分らしく生きるためのコーチングや起業支援の経験を活かして、健康/予防を目的に個人活動を行う。受講生約400名、女性セラピストトレーナー150名育成、セッション数4000件から導き出した独自のセオリーを持つ。ナースサミット主催、Wellnessナースビジネスプログラム主宰。
主な情報は8年前から書き綴っている、看護師向け無料メルマガ【心と身体のStudyMail】にて。

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